東急ハンズアプリの目玉は店舗商品のバーコードをスキャンし、ほしい物リストへ追加できる機能。アプリリリースを記念した動画コンテンツも配信中。店頭で見つけた商品を、妻の誕生日プレゼント用にスキャンしてほしい物リストに入れておき、自宅配送してサプライズするというストーリーだ。
ほしい物リストに入れ、買いたい時に買う「買い逃し」を減らして客単価アップへ |
東急ハンズアプリ
店内の商品をスキャンしてアプリで購入
店頭で商品を見ていて「欲しい!」と思っても、「この後、飲み会だから大荷物になるのは嫌だな」「高額だから、奥さんの許可をとってから購入しないと」「レジに行列ができているけれど時間がない」など、すぐに買えない状況に陥ったことはないだろうか。「また来よう」とその時は思っていても、忙しい生活者が再び同じ来店するとは限らない。そんな買い逃しを減らし、便利にどこでも購入できる仕組みを作ったのが、東急ハンズの「東急ハンズアプリ」だ。
14年11月にスタートしたこのアプリは、来店時のポイントが溜まる、商品の在庫検索ができるなど、さまざまな機能が付いているが、目玉は店舗商品のバーコードをスキャンすると「ほしい物リスト」にその商品が追加される機能。そして、そのほしい物リストから商品の店舗受け取り予約や自宅への配送注文が可能だ。店頭で買うかどうか迷ったら「とりあえずスキャン」してメモしておけばいい、というわけだ。
「これまでネットストアやソーシャルメディアから実店舗に送客するO2Oの取り組みを色々としてきました。そのひとつであるクーポンは、短期的な売り上げを高めるためには有効ですが中長期的なロイヤリティに紐づくかというとそうではない。一方で、今回のアプリは、店に来店した人がネットで購入する“買い直し″を便利にするもの。つまり、アプリによってこれまでより快適な買い物体験をしてもらうことで、中長期的にロイヤリティを上げていくことを狙っています。ネットストアの利用客を分析すると、実店舗があるエリアでの利用者が多い。そして …