カナダ発のアウトドアブランド「アークテリクス」が東京・新宿に国内最大級の旗艦店をオープンした。乗降客数日本一となる駅前で理想的な物件を数年かけて探し求め、新宿を日本のアウトドア拠点として位置づけた。アーバンラインを含むフルラインナップと国内初のサービスを提供するこの店舗で、ブランドが伝えたいこととは。

同11月9日オープンの「アークテリクス 神戸ブランドストア」でも、クライミングウォールをモチーフにしたデザインを採用している。新宿店では実際にハーネステストもできる。
近年、ファッショントレンドとして「アスレジャー」「クワイエット・アウトドア」「ゴープコア」など、スポーツウェアやアウトドアブランドに関するキーワードを聞く機会が多くなった。本格的なアウトドアブランドのアイテムが日常的に着用するものとして定着し、ファッション性と機能性を兼ね備えた商品が増えている。この動きの中で、東京都内のアウトドアブランドの路面店は、ファッション文化の発信地である渋谷や原宿の明治通り界隈への出店がセオリーになっている。
カナダ発のアウトドアブランド「アークテリクス」もそのうちのひとつだ。すでに原宿に2店舗出店しているが、2024年11月、国内最大級の旗艦店の地として選んだのは、新宿駅前の新築ビル。出店計画は数年前から始まっていたものの、理想とする候補地を探し続け、ようやく実現に至ったという。
新宿にこだわった理由は、新宿駅がJR東日本や小田急、京王などの路線が乗り入れるターミナル駅で、平均乗降客数が日本一を誇るためだ。特に、…