デジタルの世界で知名度を確立させたブランドがさらなる顧客との接点拡大を目指したり、従来は人的営業中心だった企業が、テレビCMの活用に踏み切る機会があります。なぜ、テレビCMを選んだのか。初めて出稿する際に、どのような戦略を持って臨んだのか。担当者に話を聞きます。
2022年9月に発売した新商品
これまでの顧客と異なる層にも好評
「リケンのノンオイル青じそ」や「ふえるわかめちゃん®」を販売する理研ビタミン。同社の家庭用商品は、「わかめ」「ドレッシング」「だし」の3軸で展開されている。このラインアップは、一見バラバラにも思える。
なぜ、こうした商品展開を行っているのだろうか。その背景は、同社の成り立ちにあった。天然ビタミンAの抽出・販売を行っていた「理化学研究所ビタミン研究室」にルーツを持つ同社では、その抽出・精製・濃縮技術を活かし、食品分野に事業を展開、エキスや先述のだしなどの開発を行ってきた。
また、魚からビタミンAを抽出していたことから、同じく漁場で収穫されるわかめにも着目。「ふえるわかめちゃん®」や「わかめスープ」など、わかめを軸とした商品開発にも注力してきたのだという。
なお、ノンオイルドレッシングは海藻をおいしく食べるための調味料として、その後誕生した。そんな同社から、わかめを使った商品として2022年9月に...
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