生活者の意識・行動の変化が激しい時代。生活者の支持を得るブランドになるためには市場の動向に合わせてスピーディーな意思決定も必要です。こうした市場で顧客を増やし成長を遂げるスタートアップ企業では、どのようなマーケティング戦略が企画され、また実行されているのでしょうか。新興企業の戦略から新しいマーケティングの方法論を導き出します。
Koala Sleep Japan 会社概要 | |
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設立年 | 2015年(日本上陸は2017年) |
従業員数 | マーケティング部は13名 |
事業概要 | 家具・インテリア用品(ホームファニシング商品)の輸入・流通および販売 |

Koala Sleep Japan
マーケティングディレクター
尾澤恭子氏
1本の動画から全世界へ コアラマットレス、成長のきっかけ
家具・寝具といったインテリア用品を開発、販売するオーストラリア発のスタートアップ企業のコアラスリープ。2015年にオーストラリア本国で創業し、日本では2017年から事業を開始している。マットレス業界では後発の企業だが、売上は年々右肩上がり。急速に事業成長を続けている。
同社が多くの生活者から認知を獲得するきっかけになったのが、2017年に公開された1本の動画クリエイティブ。コアラマットレスの特長である「“速”振動吸収性」を訴求するべく、商品の「コアラマットレス」の上に赤ワインの入ったワイングラスを置き、そのマットレスの上を創業者が飛び跳ねるという内容の動画だった。このiPhone1台で撮影した動画がバズを生み、日本中に知られることになったのだ。
スタートアップが知っておきたい「超」基礎マーケティング
認知を拡大しつつあったコアラスリープに日本法人のマーケティングディレクターを務める尾澤恭子氏が入社したのが2021年。日本での認知度も高まっている頃ではあったが、入社当時のコアラスリープのマーケティング活動を見て、同社のマーケティングの在り方を再構築する必要があると考えていたと話す。
「私にとって一番の驚きだったのは、マーケティング部署の社員が売上数値やデータを見て施策を立案していないことでした。コアラスリープのマーケティング部署は...