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一生、衰えない「企画力」の鍛え方

「自分にはセンスがない」?日常の分析と仮説から生まれる企画力

河西智彦氏(博報堂)

どこからそんなアイデアが生まれたのか?前例のない企画を発想し、さらに実現にまで導く3人に話を聞いた本特集。本記事は、数々の案件をV字回復させてきた博報堂で活躍するクリエイター、河西智彦さんの企画力を磨く工夫を紹介します。

博報堂 統合クリエイティブディレクター・コピーライター・CMプランナー 河西智彦氏
一橋大学卒。大手クライアントから地域業務まで担当する。Yahoo! トップは20回以上獲得。経営層との常時接続で経営とMKと統合CRを連動させてV字回復に貢献する経営広告コンサル業務も行う。カンヌ金賞、ACC金賞(4部門)、JPMアワードグランプリ、電通賞、TCC審査員長賞、新聞広告賞。著書『逆境をアイデアに変える企画術』は重版。

人の行動心理を分析し仮説検証が成功体験に

幸楽苑の「2億円事件」やスペースワールド、姫路セントラルパークなどの広告施策を担い企業のV字回復に貢献してきた河西智彦氏。"広告"という領域に留まらない施策の発想は、どこから生まれるのだろうか。

河西氏は日頃のインプットは主に次の3つの方法で行っているという。その収集源とは①ニュースサイト、②新聞、③広告の3つだ。

①のニュースサイトは、内容を読むのはもちろんだが、コピーの視点から、タイトルの付け方も見ているという。また、Webサイトならではのコメント欄にも着目。「ニュース記事のコメントには、社会の感情が反映されていると思います。そこで記事の内容に対しての意見と賛否率を見ています。以前は反対意見が多かったのですが、今は世の中のリアルな賛否率を反映していると感じています」(河西氏)。

②の新聞は、ニュースサイトでは自分の閲覧履歴から関心をもつジャンルのニュースが偏って表示される中、興味外のニュースも幅広くインプットできることが役に立っていると話す。そのネタから着想を得て企画に至ったケースもあるという …

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