2030年に向け活発化するSDGsの取り組み。実践には“未来”の姿を描くことが不可欠。本コーナーでは多様なフィールドで活躍する人たちと共に、理想の未来を考えていきます。
One Young World 世界サミットオフィシャルサポーター就任や、自身のSNSメディアも立ち上げ、SDGsの発信に力を入れるAIさん。表現者として、2児の母として、社会問題に立ち向かう原動力を聞いた。
等身大の言葉で分かりやすく伝える
──AIさんがSDGsを知ったきっかけはなんでしたか。
実は最近まで知りませんでした。みんなが「SDGs」って言い始めたけど何だろそれ、という感じ。私自身、難しい言葉に出会ったとき自分から勉強しようと思わないタイプなこともあり、聞かれる機会は増えたのですが「あんまり聞かれても⋯⋯」と思っていました。多分世の中には、私と同じように、初めから遠ざけてしまっている人も多いのではないでしょうか。
それでも、私が知ろうとするきっかけとなったのは“人”との出会いですね。SDGs関連の仕事をいただく機会も増えましたし、仕事だけでなく友人関係で手伝いを頼まれたり、周りの方が起こすSDGsに関連するアクションや思いに共感して、協力したりしているうちに、どんどんつながって、私もついにSDGsを調べはじめました(笑)。最初は全然分かりませんでしたが、「カラフルだな」「2030年までという明確な目標があるのはいいな」と少しずつ興味を持っていきました。
──2021年6月、SDGsの発信をテーマとしたメディア「TAP┃ Take Action for Peace(タップ テイク アクション フォー ピース)」をInstagramで開設。環境問題や社会問題などを中心にメッセージや、身近なアクションを呼びかける動画などを投稿していますね。取り組みを始めたきっかけは何だったのでしょうか。
これも、今TAPの運営を手伝ってもらっている、SNSマーケティング支援会社のFinT(フィント)のメンバーに出会ったことがきっかけでした。私のように難しく考えてしまっている人たちを少しでも減らしたい、様々な人に広めていきたいという考えに共感しました。私も子どもが2人いますが、主婦ってほんとに忙しいんです。子どもの世話だけで1日終わってしまうし、入ってくる情報といえば、テレビを見たり、人から聞いたり、SNSで流れてくる情報くらい。自分からなかなか情報を取りにいけないんですよね。
だからこそ、最初は「まずSDGsって何なんだ」っていうところを等身大の言葉で分かりやすく伝えることを意識しています。今さら聞けない風潮にもなってきているじゃないですか。でもそれは普通のことで、「こんな風な未来を子どもたちに残したいな」という妄想や願いを大切にするところから始めればいいのではないかと思っています。これからSDGsについて知っていく私だからこそみんなに伝えられることがある、行動に起こせることがある、との思いでInstagramを立ち上げました。