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地域メディアの現場から

ご近所感覚で親しまれる石川県の人気番組『となりのテレ金ちゃん』

テレビ金沢『となりのテレ金ちゃん』

ローカルで人気のテレビ番組や地元情報をきめ細かく伝える新聞・雑誌の編集方針や人気の秘密、つくり手の考え方を紹介します。

    テレビ金沢『となりのテレ金ちゃん』
    放映時間 毎週月~金曜 15:53~19:00
    放映開始 2009年7月
    放映エリア 石川県
    出演者 佐野幸穂、金山哲平、宇賀神唯、馬場ももこ ほか
    制作体制 番組統括のプロデューサー以下、各企画のチーフディレクターと曜日ごとのオンエアーディレクターをリーダーとして構成。報道部門とも毎日情報交換する。
    スタッフ数 約40人

    人気のレギュラー企画

    「仰天!コロンブス」知っているようで知らない石川のことを再発見するコーナー

    「誉のドコ行く?」塚田誉アナウンサーが石川県を北から南へ。ぶっつけ本番のふれあい旅

    「あわよくば哲平」金山哲平アナウンサーが、修業先を求めて県内をめぐる挑戦企画

    「口コミ!ここが通の店」プロの料理人の紹介でリレー形式で訪ねるグルメ情報

    「30秒劇場」視聴者がサークルのメンバー募集や発表会の告知などを30秒でアピール

    「5秒CM」視聴者グループを募集し、番組のキャラクターと一緒にジングルを歌う

平日の夕方に、地域のニュースや生活情報をバラエティ豊かなコンテンツで伝える『となりのテレ金ちゃん』は、日本テレビ系の民放局テレビ金沢の看板番組だ。2009年の番組開始以来、マスコットキャラクターである「テレ金ちゃん」とともに、石川県民の間で親しまれている。

番組のタイトルになっている「となりのテレ金ちゃん」はもともと、テレビ金沢開局20周年の節目を前に、同局のキャッチフレーズとして考え出されたものだった。考案したのは、現在プロデューサーを務めている蔵宏太朗氏。当時、一部の人だけが使っていた「テレ金」という愛称を、石川県内全域に浸透させ、視聴者からより親しまれる存在にしようと考えたという。そのキャッチフレーズが上司の目に留まり、同じコンセプトで情報番組を立ち上げることが決定した。

社名を冠し、会社の肝煎りでスタートした同番組は蔵氏の狙い通り、視聴者から親しみをこめて「テレ金ちゃん」と呼ばれる人気番組に成長した。番組の改編ごとにターゲット層とテーマを細かく設定し直しており、近年は、メインターゲットを主婦層からシニア層、特に、定年退職後の"お父さん"の存在を意識した番組づくりにシフトチェンジしている。

「シニア世代は男性がチャンネル権を握っているご家庭が多い。女性目線に偏った情報などはなるべく避けて、夫婦で一緒に気持ちよく観られるような番組編成を目指しています」という。しかし、目下のライバルは裏番組にあたる大相撲中継。「郷土力士が土俵に上がるタイミングで、どうしても視聴者を持っていかれてしまいます。大相撲では強い力士ほど出番が後になるので、郷土力士の方々の出番が少しでも遅くなるよう応援するしかないですね」と苦笑…

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