8月某日、第15回「販促コンペ」の最終審査会が開催された。応募総数は4446点。応募者の年齢は14歳~58歳と、今年も幅広い世代からの応募があった。さらに、今回からは初創設の「学生賞」の審査も実施。例年とは一味違う審査となった。ここでは、4446作品の頂点が決まるまでの過程を、レポートとして掲載する。
ファイナリスト31本 (31/4446本)
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審査員から各企画の選出理由を確認
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1人6企画に投票。
シルバー以上の候補となる
6本が決定。
ペタッとQR/ピクシブ 9票
セトリレシート/エクシング 8票
初日の電/Jackery Japan 8票
一気にディープな関係人口を増やすアイデア/神戸市役所 7票
サッサと出品/大日本除蟲菊 6票
このあと、カラオケ行こーすたー/エクシング 5票
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獲得票数から考慮し、
8票以上の「ペタッとQR」「セトリレシート」「初日の電」をゴールド以上として決定。
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決選投票として、1人につき1本に投票。
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久しぶりのリアル審査会
「人を動かすアイデア。『その手があったか』という企画を基準にしてください。心に働きかけられていると思うものを選んでいきましょう」。嶋審査員長の言葉から始まった今回の審査会。応募総数は4446点。うち、4割以上が学生からの応募という結果に。それについて、嶋審査員長は「学生が多いということは、プロモーションの未来は明るいと言えるのではないか。この業界、まだまだ捨てたもんじゃない」とコメント。
それぞれの“推し”作品をプレゼン
「販促コンペ」の最終審査は、ファイナリストから、受賞にふさわしい6本の企画を決めるところから始まる。まず、各作品について審査員が選出した理由を発表。その後、発表内容などを考慮し、審査員が6本の企画に投票する。投票の結果、残った暫定の上位6本の企画をベースに議論。シルバー以上の受賞作品を確定させる。6本から、さらにゴールド以上に該当する3本を決め、最終的な議論を経てグランプリが決定する。
審査員からは「今回は粒ぞろいの企画ばかりで、推薦企画を選出するのに難航した」など、企画を高く評価する声が。また、印象的だったのは「リアルな価値」に着眼する企画が多かったこと。少し前にはデジタルを活用したものが多かった回もあったが、今回はアフターコロナらしく、リアルな体験に焦点が当たった企画が多数見られた。
議論の中で行われた最初の投票では、「ペタッとQR」「セトリレシート」「初日の電」「一気にディープな関係人口を増やすアイデア」「サッサと出品」「このあと、カラオケ行こーすたー」が残る結果に。全審査員同意で、シルバー以上の受賞が確定した。
上位6本、どう決まった?
シルバー以上が確定した6本の企画。決定までにどんな議論がなされたのか。審査会で出た議論の一部を紹介する。
「ペタッとQR」
嶋野氏は「クリエイターの収益源になる可能性があることを評価したい。ピクシブがこれを実施することで収益化やクリエイターエコノミーが実現しそうだ」と評価。
一方、奥谷氏からは「版権」はどうなるのかという意見も。桜田氏は「法律周りを考慮すれば、企業とクリエイターを繋ぐ素晴らしい企画になるのではないか」コメント...