創刊から300号を迎え、過去10年間で話題になった販促事例を一挙に紹介。懐かしのあの企画から、今現在も続くあの企画までを編集部が厳選した。さらに、長年販促のプロとして活躍してきた有識者にも、記憶に残る販促事例を紹介してもらいつつ、これからの販促についてその見解を聞いた。
2013年
テレビCM
「のどごし 夢のドリーム」キャンペーン
(キリンビール)
Webサイトで消費者の“夢”を募集し、当選者の夢を「のどごし〈生〉」が実現。その様子をテレビCMとして放映するとともに、YouTubeの公式チャンネルでメイキング映像も公開した。企業の一方的な情報発信ではなく、消費者とコンテンツを共につくる姿勢が支持された。「頑張った自分へのご褒美」という商品価値と企画内容も合致。
2013年
イベント
スプライト「スプラッシュ自販機」
(日本コカ・コーラ)
高さ4メートルの自販機から高速で「スプライト」を落下させ、水しぶきで購入者に爽快感を提供。テレビCMやWeb動画に続き、本物の「スプラッシュ自販機」を設置するイベントも行った。同社Webサイトでの動画再生回数は、テレビCMが10万回以上、CMメイキング画像(長尺版)は180万回以上に及んだ。
2013年
コピー
JR SKISKI「ぜんぶ雪のせいだ。」
(東日本旅客鉄道)
「若者世代の共感を狙った『ぜんぶ雪のせいだ。』というコピーがTwitterを中心につぶやかれており、SNS上でも盛り上がりをみせている」と担当者。施策としては、特設Facebookページにて、「JR SKISKI」春スキー用のビジュアルを決めるポスター投票を行った。また、東北・上越・信越方面のスキー場を取材して伝える「SKISKI★レポ」を随時配信して話題を提供。さらにタイアップの特番を放送するなど幅広く展開した。
2014年
動画コンテンツ
青春動画プロジェクト「忍者女子高生」
(サントリー)
サントリーが公開した「忍者女子高生」は、女子高生2人組が放課後の教室を飛び出し、熱海の街を舞台に忍者さながらのアクションを巧みに使い、壮大な追いかけっこをするYouTube動画だ。シェアされるため、動画に様々な話題性を仕込んだ。そのひとつが突っ込みどころを多数入れること。例えば、ビルの壁をよじ登ったりするシーンなど、実写かCGかは公表せず、推測を呼ぶようにした結果、公開から約1カ月で570万回以上再生されるなど反響を呼んだ。
2014年
パッケージ
「ネームボトル」キャンペーン
(日本コカ・コーラ)
250種類以上の名前(名字を含む)をペットボトル(300ml、500ml、1.5L)パッケージにデザインした「コカ・コーラ」と「コカ・コーラ ゼロ」を発売。同時に、オリジナルのネームボトルカードがつくれるコンテンツをブランドサイトで提供した。当時の担当者は「キャンペーン開始以来、販売本数は順調に伸びています。『ネームボトル』に関するソーシャル上での会話量は、通常時のコカ・コーラに関する会話量の約2倍に増えました」と...