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本田哲也のGlobal Topics

PR界のカンヌ「セイバー賞」グランプリ受賞、マークス&スペンサー「いらない服の寄付キャンペーン」とは?

本田哲也(ブルーカレント・ジャパン代表取締役社長/米フライシュマン・ヒラード上級副社長兼シニアパートナー)

1万着もの古着で店舗を覆うことで、不要になった服の寄付を呼び掛けた。

ブルーカレント代表の本田です。まだまだ日本では知る機会が限られている海外のPR事情。日本とは歴史とスケールが違うだけに、その奥深さと先駆性はもっともっと日本のPR業界で「PR」すべき!─と悶々としていたところ、さすが広報会議さん、頃よく白羽の矢をたてられ(笑)。ということで、今回から海外の様々なトピックを、世界100拠点以上を誇るグループネットワーク(宣伝です)を駆使してお届けしていきたいと思う。

第1回は、ちょうどこの原稿を書いている3週間前(2013年11月)に発表されたばかりの、世界的なPRアワード「SABRE AWARD(セイバー賞)」をご紹介しよう。広告業界では「カンヌ」が有名だが、世界のPR業界では間違いなくカンヌレベルのアワード。海外のPR会社のレセプションには、SABREのトロフィーはお約束のように飾ってある(ちなみにほかは、PRWeekやPublicAffairsのアワードが権威あるものとされている)。

このセイバー賞の仕掛け人が、ポール・ホルムスというオジサンだ。ただのオジサンではない。世界のPR界で知らない人はいない重要人物で、「The HolmesReport」という国際的PR業界情報の専門会社を率いている。何度か僕もお会いしているが、柔和な印象を持ちながら、その知識と見識はさすがであった。セイバー賞は北米で1989年に「CIPRAアワード」としてスタート。2000年にセイバー(SABRE)という名称に変更された。現在は北米、ヨーロッパ中東、そしてアジアそれぞれの地域でもアワードが主催されている。今回はその世界決定戦ということになり、40以上の部門に1000件以上がエントリーされた。

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