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DIRECTOR'S WORKS

働く母の共感を呼ぶムービーを~サイボウズ「大丈夫」制作の裏側

川島永子

あの話題のCMの演出やキャスティングについてディレクターにインタビュー。働くママのリアルな姿を描き出して反響を呼んだサイボウズの「大丈夫」。デリケートなテーマを描くにあたり、演出にどんな工夫や配慮をしたのだろうか?川島永子監督に聞いた。

01 サイボウズ「大丈夫」篇 絵コンテ

ムービーの主役は、“働くママ”。日々育児と仕事に追われ、孤軍奮闘している。保育園からの子どもの急な発熱の知らせに、会議を抜けて迎えに行き、帰り道で子どもを抱っこしながら頭の中では忙しく翌日の段取りを考えている…そしてふと我にかえって思う、「私は、大丈夫だろうか」と。

このCMの背景にあったのは、サイボウズ自身の社内の働き方改革だという。同社では、時短勤務や長期間の育休などを認める画期的な制度を次々導入し、8年かけて離職率を28%から4%まで下げた実績を持つ。その過程で“働くママ”の問題に向き合ってきた同社のオリエンはシンプルで、「働く母親の共感を呼ぶものを作ってください」のほぼ1点だったという。

制作チームは、働く父親と母親がメイン。監督・プロデューサー・プランナーの3名は全員女性である。脚本・監督を担当した川島永子さんは …

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