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バーグハンバーグバーグのシモダテツヤさんが選んだ4冊

シモダテツヤ

クリエイターのオフィスを訪ねると、よく見かける、大きな本棚。忙しい仕事の合間に、クリエイターたちはどんな本を読んで、どのように仕事に生かしているのか。第74回目は、バーグハンバーグバーグのシモダテツヤさんに、自身の仕事や人生に影響を受けた本について聞きました。

『ANGEL』

遊人(著)
(日本文芸社)

僕の年代の人間なら一度はこれで自家発電したことがあるかと思います。中学の頃は、友人間での貸し借りが頻繁に行なわれて数多くのエレクト親友を生み出し、場所によっては通貨としても利用されていたのではないかと思えるほど流通していた、それがこの『ANGEL』というエロ漫画です。今見ると古い絵柄に見えるかもしれませんが、当時、大多数が好みとする絵で描かれたエロ漫画を見つけることは非常に困難でした。そんな時代に彗星の如く現れ、アニメタッチのエロ漫画を男子中学生の頭上に絨毯爆撃したのが、『ANGEL』でした。内容はここに書いてしまうと偉大なブレーンという雑誌をピンク色に染めてしまいオールカットされる恐れがあるので自粛しますが、5巻まではイケイケだった表現が、PTAをブチギレさせて有害図書扱いになってしまい、6巻以降はさざ波のような表現に涙した、そんな思い出の作品であります。他作品も多く出ているのですが、終盤ネタ切れしたのか、銭に目がくらんだ出版社の悪意か、表紙だけ最新の絵柄で、購入して中を見てみると新人時代の劇画タッチな作品が9割を占め、全国の中学生が膝から崩れ落ちた「ヌケるヌケる詐欺」など、大人の階段をのぼる上で様々な勉強をさせていただいた作品です。

 


 

『夕焼けの詩』

西岸良平(著)
(小学館)

タイトルは違いますが、映画『三丁目の夕日』の原作となった漫画です。僕が生まれる前から父が集めていた漫画で ...

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