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初めてのテレビCM

韓国コスメブランド「ネイチャーリパブリック」 日本初のテレビCMを出稿

山田ちひろ氏(ネイチャーリパブリック)

デジタルの世界でブランド力を確立させたブランドがさらなる顧客との接点拡大を目指したり、従来は人的営業中心だった企業が、テレビCMの活用に踏み切る機会があります。なぜテレビCMを選んだのか?初めて出稿する際に、どのような戦略を持って臨んだのか。担当者に話を聞きます。

商品とブランド名が一致しない
課題解決としてテレビCMを選択

韓国に本社を置き、コスメティクス、スキンケアブランドを展開するネイチャーリパブリック。韓国では400、その他20の国と地域でも店舗展開している韓国を代表する化粧品会社のひとつだ。日本ではQoo10や楽天などのECプラットフォームで商品を販売していたが、日本でのリテールマーケティングに注力するため、2021年に日本法人を設立した。

そんなネイチャーリパブリックは2022年10月15日、日本法人としては初めてのテレビCMを開始した。初CMに選んだのは、以前から日本の化粧品ECプラットフォームでも人気が高かった「ビタペアC集中美容液」という商品だ。これまでネイチャーリパブリックが韓国で展開してきたテレビCMは、現地の人気アイドルを起用したものが多い。今回の初の日本向けテレビCMでもイメージキャラクターである人気韓国アイドルNCT127を起用している。

今回のテレビCM初出稿を担当したのが、同社の商品&マーケティングチームに属する山田ちひろ氏。韓国好きの生活者などをはじめとした一定の層からは認知を獲得していたとはいえ、商品とブランド名を一致させて認識している生活者が少ないという課題があったと話す。

テレビCMの出稿は、その課題に対する解決策として企画したものだった。「実はネイチャーリパブリックは『冬のソナタ』が流行した第一次韓流ブームと言われる時代から存在している企業です。長い年月をかけて、韓国本国と、韓国文化が好きな生活者の方々には着実にブランドイメージを醸成させられていると思っていました。最近では...

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