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シン・トップの現場力

ロイヤルホスト生田社長、「コロナ禍は存在意義を確信するきっかけに」

生田直己氏(ロイヤルフードサービス)

新しい時代における流通・小売・サービス業界で、自ら事業を牽引するキーパーソンに迫る本企画。第7回はロイヤルフードサービス代表取締役社長 生田直己氏。コロナ禍で確信した従業員の現場力や、今後の成長の条件を聞いた。

「おいしさ」の背景にあるこだわりこそ、ロイヤルの強み

──改めて、ロイヤルフードサービスが展開なさっているお店の強みや特長を教えてください。

ロイヤルフードサービスは、レストランの「ロイヤルホスト」をはじめ、「天丼てんや」「シェーキーズ」「シズラー」などのチェーンレストランと専門店など、外食事業を展開している会社です。

 当社の強みは、とにかくおいしさ。ありがたいことに、利用していただいているお客さま皆さんに「ロイヤルさんのご飯はおいしい」と言っていただいています。やはり外食事業としてお料理がおいしいと評価いただけていることは、とても光栄なことです。

ですが、「おいしさ」と一言で言っても、いろいろな企業努力が背景にあって「おいしさ」を実現できています。開発や企画もそうですが、実際にお料理を提供し、お客さまが食べるのは現場ですよね。見た目や盛り付けも、温度も、味も、カトラリーも、清潔感も、すべてが「おいしさ」を構成している要素。これらがすべてそろって初めて「おいしさ」につながります。

当社には開発部隊にコックがいて、現場には料理長がいて、そしてその料理のおいしさを最大限に演出するサービスがある。従業員が各役割を全うしているからこそ、顧客の皆さまからおいしいと言っていただけているのだと思っています。

ロイヤルホストの外観。

お店の存在意義を再認識した阪神大震災とコロナ禍の経験

──ご就任されたのは2022年1月。心境に変化はありましたか。

私が入社したのが1988年。ちょうど昭和の終わりの頃です。私自身、40歳くらいまでお店の店長として従事してきて、現場を長く経験してきました。当時は複数の店舗の店長を兼務したこともありましたね。お客さまと直接触れ合ってきた時間も長いので、お店のマネジメントや運営に対する想いは人一倍強いという自負があります。時を経て部長になり、営業本部長になり、社長になりました。立場や役割は変わったかもしれませんが、仕事をするうえで持つ「想い」は何も変わりません。 。

というのも、当社は外食事業を展開していますよね。店舗のそれぞれに拠点・地域があって、そこで働いている従業員とお客さまがいることは変わりません。なので、もし私が店長だったら、目の前にいる従業員やお客さまがお店で気持ち良く過ごせるように常に考えますし、部長クラスであればもっと俯瞰して「店」の運営を良くすることを考える。そして経営する立場になったら、当社の強みや想いがより拡大するための戦略を考えます。

そして何より、我々はBtoCで事業を展開している会社です。見る…

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