ソニーマーケティングは、1st Partyデータと3rd Partyデータを活用し、広告運用から既存顧客へのサポートまで、ユーザー視点に根ざした「カスタマーマーケティング」を推進している。製品使用ログやオウンドサイト上の行動データを活かし、単なる販促ではなく感動や「ありがとう」を生む体験を目指す同社のデジタル戦略や組織体制とは。ソニーマーケティング マーケティングコミュニケーション部 統括部長の髙橋拓也氏に話を聞いた。
1st Partyと3rd Partyを一元的に確認できる環境に
ソニーのデジタルマーケティングのミッションは、ソニーが好きな人や興味を持つ人に「ありがとう」「すごい!」と感じてもらえる感動体験や有益な情報を届けること。そこで顧客理解を深めるべく、カメラやヘッドホンなど、製品使用ログやオウンドメディアでの行動データと、外部プラットフォーマーから入手する3rd Partyデータの双方を活用している。
これらのデータはソニーが包括して保有しており、ソニーマーケティングはユーザーとのコミュニケーション戦略を考える際に活用している。データは個人を特定するものではなく、ユーザーの使い方や製品の課題を把握し、ものづくりやサービスに活かすために使用するという。目指す姿は、…
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