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言語学の視点

「 不自然な言語表現」は人間だけのものなのか

小町守氏(一橋大学)

不自然言語処理という壁を乗り越えつつある生成AI

「自然言語処理」はなぜ「自然」言語処理と呼ばれるのでしょうか。もともと「言語処理」と言えば、コンピュータサイエンスの分野ではプログラミング言語の解析や実行を指すことが多かったため、この分野と人間が日常的に使う言語を扱う分野を明確に区別する必要がありました。そこで、「自然言語処理」という名称が定着したのです。統計的手法の導入により「自然言語処理」は急速に発展。今ではAIの重要な応用分野のひとつになっています。

一方で、2010年から2011年にかけて、「不自然言語処理」というテーマが登場し、...

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