デジタルの世界で知名度を確立させたブランドがさらなる顧客との接点拡大を目指したり、従来は人的営業中心だった企業が、テレビCMの活用に踏み切る機会があります。なぜテレビCMを選んだのか。初めて出稿する際に、どのような戦略を持って臨んだのか。担当者に話を聞きます。
自動車関連製品の製造・販売を手掛ける中央自動車工業は1946年の創業以来、環境の変化に合わせた事業変革を行い、現在ではカーディーラー向けにカーコーティングや、エンジンオイル添加剤などの自社開発商品を提供している。企画から研究開発、製造、販売まで一貫した体制が特徴だ。
国外においても祖業である自動車部品の専門商社業を継続しており、約60の国と地域に及ぶネットワークを持ち、日本製品の輸出やビジネスの開拓なども行う。
さらに近年は、異業種向けの事業としてアルコール検知器「SOCIAC」を展開。官公庁や自治体をはじめ、警察の飲酒検問の一次検査用としても採用されている。
これまで同社は、BtoB企業という性質もあり、「SOCIAC」単体のテレビCMの放映は実施したものの、積極的な企業広告展開は行ってこなかった。「顧客からの要望に応じて販促物を制作したり、…
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