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プランナー・クリエイターのための「事業計画書」のつくり方・入門

やりたい! のビジョンを明確にする 5枚から始める「事業計画書」

赤羽雄二氏(ブレークスルー パートナーズ)

世界的なクリエイターエコノミーの成長やスタートアップ支援の充実を背景に、プランナーやクリエイターによる起業の事例は今後も増えていくと考えられる。自身の専門性、創造性を活かしたビジネスを始めるためには、まず何をしたらよいのだろうか。『決定版 7日で作る事業計画書』(明日香出版社)の著者で、宣伝会議の講座「ビジネス書ベストセラーライブラリー」でも講師を務める赤羽雄二氏が、事業計画書づくりのファーストステップを解説する。

「やりたい」のその先へ 事業計画を立てる理由

事業計画という言葉を聞いたことは何度かあると思います。ただ、むずかしそうと思ったり、自分には関係のないことだと思ったりはしていないでしょうか。

何かやろうと思ったら、何をどうやって提供しようか、誰に提供しようか、と考えますよね。

デザインの楽しさを多くの人に伝えてあげたい、故郷のアーティストを東京でデビューさせたい、すごくおいしいパンをつくって多くの人に食べてもらいたい、AIを使った命の電話サービスを提供したい、などいろいろあると思います。

そのとき、ただ思いつくだけではなく、課題を整理し、こうありたい、こうなりたいというビジョンを明確に表現した上で進むのと進まないのでは、成功確率が大きく変わってきます。

それをある程度でいいのでまとめて書いていったものが事業計画です。丁寧に書いた場合は、【図1】の9項目になります。

図1 事業計画に必要な項目

これがしっかりすると、自分でもできる、やれるという気持ちが格段に強くなりますし、一緒にやりたいという共同創業者が見つかったり、出資したいというエンジェル投資家が出てきたりします。

経験がまったくなくても、思いが強く、それなりの準備をすれば意外に進むものです。まさに「なせばなる」のが事業計画作成と事業の実際の立ち上げです。

プランナー・クリエイターは事業計画をどうとらえるべき?

では、プランナー・クリエイターの方々は、事業計画をどうとらえ、どう考えればいいでしょうか。

これまではあまり関係ない、誰か事業を立ち上げたり、お金儲けをしたりしたい人がガシガシやるものだ、と…

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