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香港を出て10年 嫌いだったマーケティングを大好きになるまで

マスメディアン

第一線のマーケター・クリエイターが明かす、キャリアアップの奥義。今回は、ゴンチャ ジャパンでマーケティング本部 スペシャリストを務めるライ・ミシェルさんにこれまでのキャリアについて伺いました。良い転職は、良質な情報を入手することから始まります。「こんなはずではなかったのに…」とならないための、転職情報をお届けします!

香港の大学を卒業後なぜ日本で就職することに?

私は香港の大学で商学部に所属していて、卒業後は企業のマーケターか金融関係に進む人がほとんどでした。当時はそれが嫌で、なぜみんな同じ道に進むんだろうと思っていました。かといって、特別やりたい仕事はなかったので、先に「やりたくない仕事はマーケティングと金融」と決めて、まずは香港を出ることにしました。海外で就職する方が大きく成長できると思ったからです。日本を選んだのも他の人と同じになるのが嫌だから(笑)。当時、周りの海外就職組は全員イギリスやアメリカを選んでいました。

そしてもともと好きなブランドだった良品計画に、2015年に就職。最初の3年は、神奈川の溝の口やたまプラーザで店舗スタッフを務めました。どちらの店舗も東急田園都市線沿線の大型商業施設の中と、立地条件が似ていました。ところがお客さまのコア層は地元のシニア、ニューファミリーと全然違う。お客さまのニーズを把握することの大切さを知りました。

マーケティング部門への異動は不本意だった?

その後、2018年にやらないと決意していたマーケティング部門へ、まさかの異動になりました。きっかけは店舗業務をもう少し効率化したいと、ある提案をしたことでした。

店舗スタッフだった当時、店舗1坪あたりの人件費の最適化が、会社としての重要課題でした。そこで、先輩社員にシフトの組み方を聞くと、「勘」だと言うんです。これは自分のためにも改善せねば、と。業務効率化につながる最適な人員配置ができるように考案したシフト管理のテンプレートが認められ、神奈川エリアの店舗に水平展開することになりました。そして、その実績を評価いただいたことで、異動になってしまったんです。

ところが、マーケティングの仕事は意外と面白かった(笑)。商品タグシステムのリニューアルを担当した際は、ブランドらしさを生かしつつ、7000種類以上の商品タグを世界共通で運用できるようにするために苦労しました。ビジネスやシステムのニーズ、デザイナーの視点、法律等のレギュレーションや、商品部からの提案など、異なる視点を持つ人々の間で私が仲介役となり、解決策を見つけなければなりません。検討する上で重要になったのは、店舗で目にしたお客さまが情報をどのように受け取るか、です。店舗勤務の経験も生かしながら粘り強くコミュニケーションを重ねました。

その結果、このプロジェクトは「無印良品 ワールド・タグシステム」として、デザインアワード「JAGDA賞2021」を受賞することができました。

ゴンチャ ジャパンへ入社するまでの経緯は?

入社から6年が経ち、退職を決意しました。当時の担当はEC部門の在庫管理でしたが、自分には向いていなくて。数字を見るのが得意になったとはいえ、仕事の半分は自分の感性を生かしたいと思ったのです。そこで、感性を磨く時間を取るために退職。「1年後に再就職する」と決めてUXデザインの勉強に打ち込み、フリーランスとしてWebやアプリのデザインを請け負うまでになりました。

1年後、転職活動を始めた私は、ゴンチャ ジャパンのマーケティング本部 スペシャリストの求人を見つけました。ゴンチャは台湾発祥のブランドですが、実は初の海外出店先は香港。高校生の頃に友人とよく通った好きなブランドでした。また、ゴンチャは何でも速い会社でした。採用通知も最初の面接から2週間後に受け取ったほどです。このスピード感と、チャレンジ精神の旺盛さ、パッションが満ちた社風に惹かれ、入社を決めました。

成長したくて香港を出た。今の自分をどう見ている?

ゴンチャのおかげで、私はマーケティングの仕事が大好きになりました。それはマーケティングの本質を知ることができたからです。

ゴンチャのマーケティングは、コミュニケーション領域にとどまりません。私はマーケティング部門のリーダーとして、商品企画をはじめ、デジタルコミュニケーションやCRM設計、店頭ポスターやグッズなどの販促企画、さらにはSNS運用まで、お客さまの体験価値にまるごと携わります。新商品の発売後は店舗に足を運んでお客さまの反応を自分の目で確認し、クルーの声も聞き、また次の商品へ反映するのです。

自分の感性やアイデアを生かせる上、施策の結果がよくわかるので、どうすればお客さまに喜んでもらえるかを考える機会が増えました。また、自身の業務が売上やブランドの成長に直接つながっていることも実感でき、やりがいになっています。お客さまのニーズと深く向き合うことこそ、マーケティングの本質ですよね。

「やりたくないことはやらない」は、これからも私のポリシーです。その上で挑戦してきたからこそ、向いている仕事ややりたいことに気づけたのだと思います。ゴンチャから日本に新しいティーカルチャーを広めたい、それが今の目標です。

株式会社ゴンチャ ジャパン
マーケティング本部
スペシャリスト
ライ・ミシェル 氏

香港中文大学を卒業後に来日し、2015年良品計画入社。3年間の店舗勤務後、2018年にマーケティング部門へ。現場と全体を見渡す視点を磨く。退職後はフリーランスのデザイナーを経て、2022年ゴンチャ ジャパン入社。マーケターとしてブランド認知を向上させ、売上の継続的な成長に貢献。マーケティング&クリエイティブの二刀流で顧客に「HAPPINESS」を届ける体験を創出する。

株式会社マスメディアン
取締役
国家資格キャリアコンサルタント
荒川直哉

マーケティング・クリエイティブ職専門のキャリアコンサルタント。累計4000名を超える方の転職を支援する一方で、大手事業会社や広告会社、広告制作会社、IT企業、コンサル企業への採用コンサルティングを行う。転職希望者と採用企業の両方の動向を把握しているエキスパートとして、キャリアコンサルティング部門の責任者を務める。「転職者の親身になる」がモットー。

    お問い合わせ

    株式会社マスメディアン

    〒107-0062 東京都港区南青山3-11-13 新青山東急ビル9階
    E-mail:webmaster@massmedian.co.jp
    URL:https://www.massmedian.co.jp/

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