学生を対象としたさまざまな「就職人気企業ランキング」の調査において、以前に比べると順位を落としつつある広告業界。各社が、広告業界の魅力を発信する取り組みを進めているが、売上高で業界1位の電通では、いまどのような企業コミュニケーションを実施しているのか。2024年4月の電通の新卒入社人数は143名。業界環境も激変する中で、いかにして優秀な人材を獲得しているのか。新卒採用担当の3名に話を聞いた。
人財の多様性を求めた採用活動 年間通じインターンも強化
電通グループは2024年1月1日、「One dentsu オペレーティング・モデル」と呼ばれる新しい事業管理モデルを導入し、大規模な事業変革をスタートさせた。これまでの「広告・マーケティング会社」から「Integrated Growth Partner(IGP)」へ。企業と社会が抱える課題もより複雑に、そして多様になるなか、これまでの広告会社の既存領域だけではない、企業活動全般をサポートする体制に変わってきている。
新卒採用チームで部長を務める伊藤真由子氏は、「多種多様な人材がいるほど課題解決のための引き出しは増えていきます。ともすればエントリー者が首都圏偏重になりがちな中、この数年は全国の大学へのアプローチも強化。いかにして多様な価値観・ご経験を…
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