CMプランナー・クリエイティブディレクターとして、話題のCMを数々生み出してきたdentsu Japan グロースオフィサーの澤本嘉光氏。昨今、デジタル化やAIの台頭により広告業界が大きな転換期を迎えているが、「人の心を動かす」という広告の本質は変わらないと説く。広告の可能性を追求し続ける澤本氏に話を聞いた。
「広く告げるもの」からパーソナルなものへの転換
―産業界、あるいは社会における広告の捉え方はどう変化してきたと思いますか。
私が広告業界に入った頃(35年ほど前)は、テレビ、新聞、雑誌などのマスメディアが主流で、人々が日常的に触れる情報量は現在と比べものにならないほど少ない時代でした。…
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