広告マーケティングの専門メディア

           

Marketing is cosmos. 拡張を続けるマーケティングの現在地

今やっていることが「広告」のすべてではない 従来の役割に、とどまらない無限の可能性

澤本嘉光氏(dentsu Japan)

CMプランナー・クリエイティブディレクターとして、話題のCMを数々生み出してきたdentsu Japan グロースオフィサーの澤本嘉光氏。昨今、デジタル化やAIの台頭により広告業界が大きな転換期を迎えているが、「人の心を動かす」という広告の本質は変わらないと説く。広告の可能性を追求し続ける澤本氏に話を聞いた。

dentsu Japan
グロースオフィサー
エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター/CMプランナー/脚本家
澤本嘉光氏

1990年東京大学卒業後、電通入社。以後コピーライター・CMプランナーを継続。メディア局兼任も経てコミュニケーションデザインにも精通。「広がる広告・残る広告」を得意としブランドのコミュニケーションにも詳しい。

「広く告げるもの」からパーソナルなものへの転換

―産業界、あるいは社会における広告の捉え方はどう変化してきたと思いますか。

私が広告業界に入った頃(35年ほど前)は、テレビ、新聞、雑誌などのマスメディアが主流で、人々が日常的に触れる情報量は現在と比べものにならないほど少ない時代でした。…

あと80%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

Marketing is cosmos. 拡張を続けるマーケティングの現在地 の記事一覧

「顧客のために価値を創造している」というマーケティングマインドを組織全体で持とう
流行に適応しつつ独自の顧客価値を生み出す いま必要なソーシャルリスニングと創造的適応
マーケターは「オーケストラの指揮者」 AI時代にこそ向き合うべき“普遍の真理”とは
変化し続ける顧客ニーズを誰よりも理解し、組織横断の“ハブ”として事業KPIを牽引せよ
今やっていることが「広告」のすべてではない 従来の役割に、とどまらない無限の可能性(この記事です)
大切なのはターゲット以外にも届く前提 嫌われ者にならないための広告のつくり方
多様化する現代社会において広告は人々をつなぐ共通の価値観を創造すべき
結果の数字が瞬時に見える時代だからゆっくりと結果を出すことも学んでほしい
「宣伝会議サミット」登壇者に聞いた 私が考える「マーケティングの現在地」
クリエイターとAIの共創 人間に求められるのは「いいだしっぺ力」
データ収集して改善し続けるマーケティングへ 変化する社会に寄り添う企業を、AIが支える
過去の「ひとり」に向けたパーソナライズから未来の「大勢」に向けたイノベーションへ
プランニングに需要予測…AIをどう使う? 花王が目指す「マーケティング5.0」
データの民主化から共創型エコシステムへ ブロックチェーンがもたらす未来
顧客に〈人間〉として出会う マーケティングをひらく「人類学的」な視点
顧客価値の提供を企業全体で取り組む “総力戦”としてのマーケティング体制の構築
「炎上しない広告」をつくるにはDEI視点のアップデートが不可欠
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する