アクセンチュアは2024年12月、社員の様々な業務を支援するAIエージェント「ピアワーカープラットフォームバディ」を2025年春から全社展開すると発表した。総合コンサルティング会社である同社は、AIとの共創をどのように実現していく方針なのだろうか。アクセンチュアソングでマーケティング領域に携わる山崎孔輔氏と久田祐通氏に話を聞いた。
数百万のAIを対話させてイノベーションを創出する
―生成AIの進化で、マーケティングや広告ビジネスに起きた変化をお聞かせください。
山崎:これまでのマーケティングは、過去のデータを基に成功パターンを見つけるという手法で、その精度を高めてきたと思います。ここでAIによる予測やパターン認識が加わることで、より少ない労力で迅速かつ精緻な分析が可能になってきています。また、あらゆる接点で取得した顧客データを統合した分析もより容易になり、結果としてマーケティングにおけるパーソナライゼーション技術も進化しました。
ただ、ここで扱われるデータはあくまで「過去」のもので、未来を予測すると言っても過去のデータをもとにした仮説にすぎません。生活者の興味関心の移り変わりが激しい時代においては、こうした王道だったはずのデータ活用マーケティングの方法論が通用しなく...
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