市場の成熟と価値観の多様化が進む今、従来の一方的なマーケティングコミュニケーションだけでは不十分。顧客を真に理解するためには、データ収集だけでなく、適切な解釈や顧客とのエンゲージメント強化など、総合的なアプローチが求められている。そうした中で人類学者の水上優氏は、人類学的アプローチを通じて「他者と出会う」重要性を説く。
企業が変革していくためには個人の葛藤や変容が必須
この寄稿依頼が来た際、マーケティングに関して全く知識がないことを恥じ、まずは定義を調べることにした。つい最近、日本マーケティング協会が定義を刷新したようだ。
(マーケティングとは)顧客や社会と共に価値を創造し、その価値を広く浸透させることによって、ステークホルダーとの関係性を...
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