広告やキャンペーンにおける“炎上”事例や、企業の発信を起点に、SNS上で人々の分断が生じる事例が後を絶たない。誰もが発言でき、情報の拡散も容易な昨今のメディア環境の中で、企業はどのようなコミュニケーションを取るべきなのか。現在、ソーシャル・チェンジ・プロデューサーという肩書で、社会をより良い方向に変えていくためのプロデュースを行っている趙正美氏に話を聞いた。
趙 正美氏
米国在住のソーシャル・チェンジ・プロデューサー。大手広告会社で戦略プランナーとしてブランディング業務に従事。その後、国際人権NGOのHuman Rights Watchに移り、日本でファンドレイザーを務めた後、ニューヨーク本部でシニア・クリエーティブ・ディレクターに就任。2022年にフリーランスとして独立、社会変革を起こそうとする企業や個人のプロジェクトを専門にプロデュースしている。
制作現場や人事だけではなく一人ひとりの意識が大切
―現在、DEI(※)の領域で企業が直面している課題や障壁はどこにあるとお考えでしょうか。
※「Diversity(多様性)」「Equity(公平性)」「Inclusion(包括性)」の頭文字を…
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