企業が自社ブランドのコミュニティを形成し、LTVを高める手法のひとつである「コミュニティマーケティング」。長年、IT業界でマーケティングに携わってきた小島英揮氏は、BtoB企業にこそ、この手法が有効だと話す。2024年2月に同氏が設立したコミュニティマーケティング推進協会のこれまでの取り組みと、コミュニティ成功に向けた3つのステップを解説する。
情報の発信、共有、拡散を促すコミュニティマーケティング
従来のマスマーケティングやダイレクトマーケティングが効果を発揮しにくくなっていると感じているマーケティング担当者は多いのではないでしょうか。その上、国内は人口減少やGDPの停滞により、市場の拡大がますます難しくなりつつあります。そのような環境で、顧客に「選ばれ続ける」製品やブランドづくりをどのように進めるかが大きな課題となる中、注目されているのが「コミュニティマーケティング」です。
コミュニティマーケティングは、顧客やステークホルダーとの関係を深め、彼らを主体とした情報の発信、共有、拡散を、コミュニティを通じて促す手法です。この方法により、単なる「消費者」ではなく、製品やサービスの価値を理解し共感する「支援者」を育てることが…
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