近年、ライフスタイルの多様化やニーズの変化を受け、生命保険会社は従来の保有契約に依存したビジネスモデルからの脱却を図っている。その代表的な取り組みが、住友生命保険の主力商品である健康増進型保険“住友生命「Vitality」”だ。住友生命保険で新規事業開発をリードする藤本宏樹氏に話を聞いた。
「Vitality」加入者は140万人に ファンサイトも活性化
健康寿命の延伸により、生命保険各社は「もしもの時の備え」から、よりよい人生を生きることをサポートするサービスへの転身を図っている。2021年からWaaS(Well-being as a Service)の概念に基づく新たなサービスを次々と送り出してきた住友生命保険は、まさにその先陣を走る存在だ。
例えば、同社が2018年7月から販売を開始した“住友生命「Vitality」”は従来の生命保険に健康増進プログラムを組み込んだ保険商品。発売以来、会員数は2024年10月末時点で約140万人に拡大。2030年度末までに500万人まで増やすことを目指している。顧客の健康状態や日々の健康増進活動に基づいてポイントを獲得し、ポイントに応じた保険料の変動や特典が提供される仕組みを持つ同サービス。歩数をはじめとする運動実績や会員が提出する健康診断データと、住友生命における保険金や給付金の支払いデータの相関を分析し、「パーソナル疾病リスクレポート」として…
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