広告マーケティングの専門メディア

           

経済学の視点

新技術は不可視領域を生む

高橋勅徳氏(東京都立大学)

失明の危機から感じた新技術が生む新たな課題

7年ほど前、危うく失明しかけたことがある。論文を読んでいると文字が欠けて見え始め、「疲れているのかな?」と思っていたら、3日ほどで視界が真っ白になり、視力のほとんどを失ってしまった。慌てて病院に行くと急性の近視性黄斑変性症と診断された。網膜の中心部(黄斑)に新生血管が形成され、出血することで視力を失うという眼病だ。かつては発病したら、止血剤とステロイド剤を処方され、視野の一部欠損で症状が治まれば御の字で、基本的には進行を遅らせつつ失明を待つしかなかったらしい。...

あと80%

この記事は有料会員限定です。購読お申込みで続きをお読みいただけます。

お得なセットプランへの申込みはこちら

経済学の視点 の記事一覧

新技術は不可視領域を生む(この記事です)
世界でも類を見ない日本のコミック市場、発展のメカニズム
私たちのニーズは「数字」に支配されている
マッチングアプリはなぜ成長したのか?
働き方のリスクとしての「暑さ」
GXと「公正な移行」問題
宣伝会議Topへ戻る

無料で読める「本日の記事」を
メールでお届けします。

メールマガジンに登録する