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米国広告マーケティング事情

「ノスタルジー」「高級志向」「コ・マーケティング」など アメリカ2024年、年末商戦の戦略

松本泰輔

全米小売業協会(NRF)は2024年の年末支出について「前年対比2.5~3.5%増の9800億~9900億ドル(152~154兆円)とパンデミック以前の数字に戻るだろう」と予測。ブラックフライデーからクリスマスまでの約1カ月が年末商戦となるが、長引くインフレと将来への不安から「消費者は価値のあるものを求めている」という予測も出ている。今回は、各小売業界の年末商戦の戦略について、紹介していく。

ウォルマートはZ世代をねらい90年代ノスタルジーCMを放送

複数のリサーチ団体が「Z世代は1990年代のポップカルチャーを愛している」という示唆を出している。実際に当時のカルチャーを覚えているわけではない1997~2012年生まれのZ世代の多くが「1990年代の音楽・ファッション・ドラマなどに癒やされるので、現実逃避のためにそれらを消費している」と回答している。

そんな「1990年代ノスタルジー」をテーマにして制作されたのがウォルマートの年末ギフトCMだ。クリスマスギフトが配送されてくるシーンから始まるCMの本編では、…

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