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社会学の視点

『侍タイムスリッパー』が描く「優しい敗者たち」の強さ

遠藤薫氏(学習院大学)

「令和の時代劇」が異例のヒット根底にある時代劇への愛と敬意

『侍タイムスリッパー』(配給:ギャガ)という映画が話題を呼んでいる。米農家を兼業する監督・安田淳一氏が一人で11役以上をこなし、総勢10名のスタッフで製作された。8月17日に単館公開されるや否や、あっという間に口コミやSNSで評判を呼び、10月17日時点では上映館は309館にまで拡大し、この週の週間映画ランキングで4位に上った。2024年の流行語大賞にもノミネートされた。もはやブームと言っていい。

『侍タイ』は「時代劇」への愛に溢れている。映画創成期、…

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