メディアの調査・分析を行うニホンモニターでは、2008年からタレントのテレビCM起用社数ランキングを発表しており、タレント起用の動向を知る術として多くの企業で活用されている。2024年のデータを元にした昨今の潮流を、ニホンモニターの韮澤美樹氏が解説する。
大河・朝ドラなどNHK出演実績が信頼アップにつながりCM起用へ
2024年上半期のCM起用社数ランキング【表1】では、ここ数年と同じ顔ぶれのタレントがランクインしました。多くの企業に起用されているという実績が、そのままタレントの信用につながり、リスクマネジメントの観点から今後もこのような傾向は続くでしょう。2024年上半期中9社の起用で初めてランクインした横浜流星さんは、2025年1月5日スタートの大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』での主演が決まっています。2024年上半期21社の起用でランキング1位の川口春奈さんも、2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』で織田信長の妻・帰蝶を好演し、起用社数を増やしました。
【表1】CM起用社数ランキング2023年~2024年上半期
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