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社会学の視点

『光る君へ』と『SHOGUN』、ソフトパワー戦略としての〈物語〉

遠藤薫氏(学習院大学)

フェイクの時代に求められる「オーセンティシティ」

2024年も暮れようとしている。今年のNHK大河ドラマ『光る君へ』も最終局面に向かっている。大河ドラマは、1963年の『花の生涯』以来60年以上にわたってNHKの看板番組として制作され続けてきた。視聴行動の多様化により視聴率はかつてほどではないものの、存在感は相変わらずである。興味深いのは、「大河ドラマ」として誰もが知っている歴史上の人物や出来事を描き、その正統性(メジャー性)を看板にしているにもかかわらず、実は一般に流布しているイメージとは異なる新解釈を打ち出している作品が多いことだろう。…

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