博報堂のコピーライター・クリエイティブディレクターを経て、がんの社会課題の解決に取り組む団体CancerXの立ち上げから関わってきた金氏。ソーシャルアクションとクリエイティビティの接点を見出しながら活動している同氏に、これまでのキャリアについて聞いた。
「コレクティブインパクト」を掲げ社会課題の解決に取り組む
―これまでのキャリアについて教えてください。
専門は日本語学。卒業後に韓国で日本語を教える仕事に就くつもりで、大学院まで進学しました。日本語の歴史を研究しており、一日中書庫にこもって、言葉を発さないこともしばしば。そんな中で、近くのイベントスペースで行われていた企業インターンの合同説明会に参加したんです。そこで当時、私が興味を持っていた企業の手前のブースに、人だかりができていた。それが博報堂のブースで、これが私にとっての広告界との出会いでした。
社会貢献活動に積極的に関わり始めたのは、...
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