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いま、必要なマーケティング部門の組織と人材戦略

感度を磨き「いまこの世にない価値」を生み出す カルビーの人材育成

宮倉裕幸氏(カルビー)

ファンコミュニティを通じた商品開発など、各商品のブランド価値を高める活動に注力してきたカルビー。70年を超える企業の歴史の中で「かっぱえびせん」など様々なロングセラーブランドを生み出し、「フルグラ」では新たにシリアルの朝食市場を切り拓くなど、生活者に寄り添ったブランディングを行ってきた。そのマーケティング力を支える、組織と人材育成の方針とは。

マーケティング人材の育成方針

所属1年目から商品開発を担当

「カルビーではマーケティング部門に配属された1年目から商品担当を任されます。味の選定から、パッケージ制作、プロモーション活動など、商品を世に出すための一連の流れを担当します。これは他社ではあまりないモデルです。そのサポート体制強化として2024年度からはブランド戦略室内に教育担当のスタッフを1名配置。企業DNAや歴史の伝承から、細かな作業のやり方も含め、月に1~2回の勉強会を通して学んでいけるようにしています」(宮倉氏)。

求める人材像

自立的な発想ができる人

前述の通り1年目から商品を担...

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