コロナ禍で大きな打撃を受けた百貨店業界。大丸松坂屋百貨店では、2020年9月にデジタル事業開発部を新設。2021年9月には「DX推進部」と名称を変え、既存事業のデジタル化や新規事業開発に取り組んでいる。外部のブランディングエージェンシーやクリエイターとも連携したフレキシブルな組織で、事業のブランディングを進めてきた同部門。その核となるのは、百貨店が従来から強みとしてきた「キュレーション力」だという。

DX人材の育成方針
部内ローテーションでスキルアップ
2020年以降、7つの事業をローンチしてきたDX推進部。ひとつのプロジェクトで任務を遂行したのちに異なるプロジェクトに異動して技術の横展開をしたり、新たなスキルを身に付けたりと、フレキシブルな人員配置でスキルアップを図る。
「例えば店頭での高い接客技術を持っていたギャラリストが、メタバース上のアバター販売イベントで大活躍したという事例もあります」と岡﨑氏。また入社3年目の社員が、『明日見世』での出品者対応からスタートして新店舗のVMDを担当し、その後さらに新規事業のPMのサポートを経験するということも。
求める人材像
一次情報を追求できる人
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