「ピュレグミ」や「カンロ飴」などのロングセラーブランドを擁するカンロ。近年は直営店の拡大やZ世代との共同商品開発プロジェクトなど、顧客との接点づくりを強化している。2024年1月には、顧客起点の強化を掲げてマーケティング組織を改編。副本部長を務める木本康之氏に話を聞いた。

マーケティング人材の育成方針
商品・プロモーションの「デビュー作」は自由に!
インストラクター制度により、配属後3カ月~半年間は先輩社員からのレクチャーを受ける。商品を担当するのは3カ月から半年後。商品企画とプロモーション内容が固まったら、社長や役員が出席する「商品開発販売会議」にかけられ、承認を受けてから商談用見本品の生産、商談と続く。
「明文化はされていませんが、デビュー作は発売時期とカテゴリのみが決められ、具体的な商品コンセプト・味・デザイン等はなるべく本人の意思を尊重した、やりたい企画が出来るようにという風習があります。プロモーションは商品企画ほど明確な...
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