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アドタイデイズ

丸亀製麺とJINSに共通する「人を育む経営術」とは

粟田貴也氏(トリドールホールディングス)、田中仁氏(ジンズホールディングス)

企業と生活者の接点がデジタルシフトした昨今、企業を代表する「人」としての従業員が顧客にとっての体験価値の重要な競争軸になりつつある。しかしながら、従業員と企業のエンゲージメントは、慢性的な人材不足や雇用形態の多様化などにより、薄れていく傾向にある。「人への投資」と長期的に見た時の「ブランド価値」の関係性とは何か。この厳しい環境下にありながら、人の力を重視し、クリエイティビティに対する投資を惜しまない2人のCEOを登壇者として迎え、「人への投資を顧客にとっての価値に変える、感動体験を創る『人を育む』経営術」と題して対談を行った。

トリドールホールディングス代表取締役社長 兼 CEO 粟田貴也氏(中央)と、ジンズホールディングス 代表取締役CEO 田中 仁氏(右)。

トリドールホールディングス
代表取締役社長 兼 CEO
粟田貴也氏

1985年、兵庫県加古川市に焼鳥店「トリドール3番館」を創業。1990年に有限会社トリドールコーポレーション設立。2000年に丸亀製麺の国内1号店を出店。2006年東証マザーズ上場、2008年東証一部上場、2016年トリドールホールディングスへ商号変更。

ジンズホールディングス
代表取締役CEO
田中仁氏

一般財団法人田中仁財団代表理事。1988年ジェイアイエヌ(現:ジンズホールディングス)を設立し、2001年アイウェア事業「JINS」を開始。2014年群馬県の地域活性化支援のため「田中仁財団」を設立。現在は前橋市中心街の活性化にも携わる。

単なる商品を「体験的価値」に「体験的価値」を来店動機に

―まずは、お2人に伺いたいのが「産業イノベーション」という壮大なテーマについてです。2社はそれぞれ、外食そしてアイウェアという産業全体にイノベーションを起こしてきたからです。

粟田:皆さんは、国内における外食産業はすでに成熟していると思われるのではないでしょうか。しかし、20兆円と言われる外食市場において、大手企業が占める割合は10%程度で、多くは個人営業の店が中心。ビジネスとしての伸びしろは十分にある、さらに海外まで視野に広げると、大きな市場があると私は考えています。

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