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私の広告観

広告に必要なのは、良い違和感 気付きや発見につながる存在になってほしい

田中達也さん

ミニチュアの視点で日常にある物を別の物に見立てたアートで人気の、ミニチュア写真家で見立て作家·田中達也さん。キャリアのスタートはグラフィックデザイナーだったという田中さんが指摘するマスメディアやSNSの広告の問題点とは何か。また、田中さんが考える広告のメリットを生かした発信についても語ってもらった。

軽い気持ちで始めたInstagramミニチュアで作家として独立

ミニチュア写真家で見立て作家の田中達也さんは、2011年にInstagramにてアート作品「MINIATURE CALENDAR」の発信を開始。現在に至るまで、毎日欠かさず投稿を続け、フォロワーは世界で390万人を超えている(2024年9月18日現在)。

このほかの活動として、展覧会「MINIATURE LIFE展」の開催や、絵本の出版など、さまざまな形で人々にミニチュアの世界観を届けてきた。

大学を卒業後、鹿児島県の制作会社でデザイナーとして働いていた田中さん。作品づくりのきっかけは、当時、サービスが始まったばかりのInstagramに関心を持ち、iPhoneで撮った写真を投稿してみようと思い立ったことだったという。

「その頃に勤めていた制作会社では仕事柄、カメラマンに撮影の指示を出すことが多かったのですが、僕自身はあまりカメラの知識がなくて。勉強しようと考えていたところにInstagramのサービスが始まって、どんなものかちょっと使ってみようかなと軽い気持ちで始めました」。

投稿を続けていくうちに、...

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