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社会学の視点

居心地のいい生き場所を求めて パブリックライフの提案

遠藤薫氏(学習院大学)

核家族の課題と解決策を描く『老後の資金がありません!』

前号(月刊『宣伝会議』10月号)では映画『九十歳。何がめでたい』(2024)を紹介したが、同じ前田哲監督によって2021年10月に公開されていたのが、映画『老後の資金がありません!』(東映、垣谷美雨原作)である。

天海祐希さんが演じる主人公は、パートで働きつつ、2人の子どもを育てる50代の主婦である。コツコツと節約しながら老後に備えてきたものの、政府や評論家が必要だとする老後資金2000万円~4000万円には遠く及ばず、頭を抱えている。

この映画は公開後58日で観客動員数100万人、興行収入は10億円を...

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