博報堂で「ムーニー」「ヨード卵・光」のブランド開発を手がけた実業家の蟹瀬令子氏。コピーライター、CMプランナー、マーケターとしてキャリアを重ねた蟹瀬氏は「とにかく目の前の人を助けたくて」、これまで3社の経営に携わってきた。
バラバラの発言をまとめて言語化する役割
―これまでのキャリアについて教えてください。
入社当時はコピーライターがどんなものかも分からないまま、博報堂の第三制作室というところに配属されました。配属されたきっかけは最終面接で書いた家族紹介の文章です。面接官は他人の家族になんて興味ないだろうから、とにかく読み物として面白く書こうと思い、家族を干支になぞらえて紹介したんです。そうしたら「君はコピーライターになりなさい」と。
先輩方もとても厳しかったですし、クライアントや競合相手、いろんな人と闘いながら(笑)、...
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