デジタルからテレビをはじめとするマスメディア、さらには店頭行動までがデータで一本につながるようになったことで、メディア投資戦略にイノベーションを起こすような新たな取り組みが始まっています。本連載では、企業・メディア・広告会社に多面的な取材を行う中で、マーケティング・コミュニケーションの未来を探っていきます。今回は、愛知県名古屋市に本社を置く大同特殊鋼で広報を担当する市川明子氏と、博報堂DYメディアパートナーズの岩田衣世氏、博報堂中部支社ビジネスプロデューサーの小木曽宏之氏を迎え、同社の企業認知向上を目的としたテレビCM出稿について話を聞きます。
編集協力:博報堂DYメディアパートナーズ
データで媒体の価値を明らかにして可視化の先の「手ごたえ」を感じた
――大同特殊鋼では近年、広報活動を積極化しています。背景をお聞かせください。
市川:私たち大同特殊鋼は、「特殊鋼」という鉄と炭素にさまざまな合金元素を添加して、用途に合わせた特性を付加した鋼を製造しているメーカーです。BtoB企業であるがゆえ、これまでは取引先向けの製品広告やPRが中心で、...
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