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ロングセラーブランドのコミュニケーション戦略

50周年でPR活動を再始動の「カトキチさぬきうどん」さらなる市場浸透を目指す

テーブルマーク「冷凍うどん」

(左)1974(右)2024

香川県にルーツを持つテーブルマークが「冷凍讃岐さぬきうどん」で冷凍麺市場に参入したのは1974年のこと。発売当初は、チルド麺が主流だったうどん市場。全国的にはまだ無名だった「讃岐うどん」を広げたいという想いで開発が行われたという。

今も変わらないこだわりは「職人の技を再現する」こと。「大量生産すると仕上がりにムラができてしまう」という課題から、一度販売を休止することに。製粉メーカーや機械メーカーと協力し、納得のいく製品ができるまでに約10年がかかったという。

「品質には自信を持っていたものの、チルド商品に比べて価格が高かったこともあり、当初は販売に苦戦していたと聞いています。“食べてもらえれば、わかるはず”という想いから社員が一丸となってスーパーマーケットでの試食販売やサンプリングを実施するなど地道な活動を続け、また1988年瀬戸大橋の開通で“讃岐うどん巡り”のブームが起きたことも後押しし、売上げが伸びていきました」(マーケティング戦略部 麺カテゴリ 岩田巧氏)。

発売当初から冷凍麺などの製品ブランド名として引き継がれた旧社名でもある「加ト吉」の名前。

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