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「ゲーム」空間の広告活用

2000億ドルを超えるゲームビジネスの収益 グローバル化の一方、地域特性による細分化も

平間和宏氏(PwCコンサルティング)

年々、世界規模でゲーム人口が増加し、関連するゲーム市場も拡大している。ゲーム市場の現状と展望について、PwC Japanグループが2023年12月に発表した「グローバルエンタテイメント&メディアアウトルック2023-2027」の結果をもとに、PwCコンサルティングエンタテイメント&メディアセクターディレクターの平間和宏氏に話を聞いた。

高水準の成長率で伸長し広告収益は5年で倍増の予想

はじめに、【図表1】にもある通り、2022年のゲームの総収益は2145億ドルで、毎年高水準の成長率で伸びていることがわかります。今後5年間の市場全体の年平均成長率は8%にのぼり、2027年には3146億ドルになると予測されています。エンタテインメント業界の中でも、特にゲーム業界のセグメントは急拡大をしており、さらにゲーム業界における広告収益は2022年から2027年まででほぼ倍増し、2025年には1000億ドルに達すると見込んでいます。

【図表1】 ビデオゲーム・eスポーツ市場動向(グローバル)

出典/PwC「グローバルエンタテイメント&メディアアウトルック2023-2027」をもとに編集部が作成。

ゲーム市場の売上を構成するものとして大きくは、「広告」と「個人消費(ソフト、アプリ購入やサブスクリプション)」の2つに分けられます。以前は後者が主流でしたが、昨今のソーシャル/カジュアルゲームおよびこれらのゲーム広告収益の伸長により、「広告」がこの先5年間の年平均成長率14.1%と、市場全体の成長を牽引すると予想しています。

世界的な通信環境の向上やスマートフォンの普及により、...

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