2018年、青旗缶詰の設立から70周年を迎えたアヲハタ。家庭用ジャムで国内トップの30%のシェアを持つ同社だが、周年を機に「フルーツで世界の人を幸せにする」をビジョンとして掲げ、「ジャムのアヲハタ」から「フルーツのアヲハタ」へ事業領域を拡大することを発表した。取り扱うアイテムの拡充と企業ブランドの確立をいかに両輪で回していくべきか。取締役の藤原かおり氏に話を聞いた。
企業ブランドの価値向上をマーケティング活動に活かす
1932年にみかんの缶詰加工から事業を開始したアヲハタは、2018年「フルーツのアヲハタ」という新たなビジョンを掲げ、ブランドコミュニケーションを進めている。2020年には凍らせてもやわらかい特許製法による冷凍加糖イチゴ「くちどけいちご」、2021年にはゼリー状のフルーツ加工品「ひとくち」シリーズを発売するなど、同社の原料調達へのこだわりと技術力を活かした商品を続々と展開している。
同社のマーケティング本部長で取締役も務める藤原かおり氏は、…
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