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AI×マーケティングで未来を拓く

AIとキャッチコピー:進化する創造性と新たな挑戦

山根宏彰氏(富士通)

生成AIの台頭により、業務の効率化が実現するとともに、メディアの在り方や、企業と人との接点のつくり方をも変えるような大きなインパクトが予測されます。マーケターは、これらの技術をどのように受け入れ、業務に生かしていけばいいのでしょうか。15回目となる今回は、AIによるキャッチコピー生成のトレンドについて富士通の山根宏彰氏が解説します。

キャッチコピー生成技術の最新トレンド

月刊『宣伝会議』主催の「宣伝会議賞」の季節を迎えている。AIによるキャッチコピー生成技術の進化は広告業界に大きな波紋をもたらしているが、「宣伝会議賞」応募者の皆さんもまた、これらの動向が気になるところだと推察される。前回の月刊『宣伝会議』10月号では、AIの影響はさらに深化し、新たな局面を迎えつつあると触れた。では、最近のキャッチコピー生成技術のトレンドはどうなっているのだろうか?

コピーライターの思考を学んだ「AICO2」の登場

電通と電通デジタルが2024年8月に発表した「AICO2」は、コピーライターの思考プロセスをAIに学習させた画期的なツールだ(※1)。このツールの特筆すべき点は、単にコピーの文言だけでなく、コピーライターの意図や思考プロセスまでも学習させている点にある。これにより、AIは「伝えるべきこと」と「表現方法」を理由とともに提示できるようになった。

※1 電通のコピーライターが長年培ってきた思考プロセスを学習したAI広告コピー生成ツール「AICO2」を開発(電通プレスリリース、2024年8月)

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