米国では、ほとんどの学校が8月から9月に始まり、翌年5月か6月に終わる。新年度用に洋服・筆記用具などを買うバック・トゥ・スクール(BTS)セールは7~8月に開催され、年末商戦に次いで大きな催事だ。デロイト トーマツ社は2024年BTS市場は前年比2%減の313億ドル(約4.7兆円)と予測する。数年続くインフレを背景に、今年のBTSキャンペーンはどのように推移したのか。
ターゲット、アマゾン、ウォルマート 7月から値下げセールを実施
前述のデロイトによる調査では「価値の高い商品を求める消費者は3分の2(66%)の予算を7月中に消費する」と予測している。同社のアンケートでは「セール品を早めに購入したい」という意見が多く、「消費者が今、求めているのは “バリュー”(価値の高い商品)」とターゲット上級副社長リック・ゴメスは説明する。そこでターゲットは筆記用具を含む5000アイテムを7月中旬から値下げして販売を開始した。
アマゾンは夏シーズン恒例のプライムデーを7月15~16日に開催した。同社はコメディアン女優のミシェル・ビュトーを起用したCMを放映し、「過去最高のプライムデー売上を記録」と発表した。
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