牛乳石鹼共進社は1928年にロングセラーブランド「カウブランド赤箱」を発売。同社が長年取り扱ってきた「石けん」を取り巻く社会状況が時代を経て変化する中で、一時は低迷した売上のV字回復をどのように図ったのか。「カウブランド赤箱」を担当する、牛乳石鹼共進社マーケティング部課長代理の藤松源氏に話を聞いた。

左から、1928年、1984年、1994年、2013年、2015年のパッケージの変遷。2013年にはパッケージに[赤箱]と記載し、2015年には、洗いあがりがさっぱりとした青箱としっとりとした赤箱の違いがわかるよう、「しっとり」という文言を追加したデザインに。
発売から96年のロングセラー リブランディングで売上アップ
図 カウブランド赤箱計 売上推移(1991年度を1として指数化)

牛乳石鹼共進社が展開する「カウブランド赤箱」は、1928年の発売から96年を迎えるロングセラーブランドだ。ブランドの核となる商品は販売当初と変わらず“固形石けん”だが、近年ではリップクリームや練香水などの派生アイテムの販売も…
あと80%