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経済学の視点

働き方のリスクとしての「暑さ」

佐々木勝氏(大阪大学)

酷暑がもたらす熱ストレスが労働生産性とメンタルに及ぼす影響

2024年の夏は梅雨が明ける前から全国的に猛暑・酷暑に見舞われた。7月初旬ですでに気温35℃以上の猛暑日を超える地点が200カ所以上もあり、7月7日には静岡市で国内で今年初めての酷暑日となった。ドイツのヨハネス・グーテンベルク大学などの研究チームによると、過去約2000年間の北半球の夏の中で最も暑かった年は2023年だが、すでに2024年の夏がその記録を更新しそうだ。

国際労働機関(ILO)は猛暑が人々にもたらす悪影響に警鐘を鳴らす。同機関の報告では、21世紀終わりまでに、…

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