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広告倫理とメディアビジネスを考える

ネット言論空間の健全性を担保 大手マスメディア企業が取り組む「OP技術」

クロサカタツヤ氏(オリジネーター・プロファイル技術研究組合)

インターネット上に広がる情報の信頼性が世界的に揺らいでいる。例えばニュースの形をした誤情報や偽情報は、SNSを通じて拡散され、メディアや広告主のブランドが大きく毀損されている状態だ。2022年12月に設立された「Originator Profile技術研究組合」は、こうした問題に対応し、デジタル情報の信頼性を高める技術を開発している。2024年6月末時点で大手新聞社やテレビ局、ネットメディア、広告会社など41社が参画し、業界一丸となってこの技術の普及に取り組んでいる。事務局長のクロサカタツヤ氏に話を聞いた。

記事や広告の「真正性」を可視化全ブラウザへの標準装備を目指す

―OP技術研究組合の設立背景と、これまでの取り組みについてお聞かせください。

私たちが開発を進めている「Originator Profile(OP=オリジネーター・プロファイル)」とは、Webに流通する情報の作成者や発信者の真正性と信頼性を確認するための技術です。

インターネットが世の中に普及して30年以上が経ち、日常のインフラとして、多くの人が毎日利用するようになりました。しかしながら、日々接するネット上の情報は、本当に信頼に足る情報なのでしょうか。残念ながらフィッシング詐欺やなりすまし広告など、…

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