新紙幣の肖像の共通点 各領域のインフラ構築に貢献
今年7月3日より20年ぶりの改刷となる新紙幣が発行されている(※1)。新一万円札には渋沢栄一、新五千円札には津田梅子、そして新千円札には北里柴三郎がそれぞれのお札の新しい顔となった。いずれも各領域において、その礎、つまりインフラを構築した人物といってよい。例えば渋沢栄一であれば、日本初の銀行設立や、証券取引所の開設など日本経済の近代化に必要な仕組みを導入。津田梅子は女性の高等教育制度に道を拓き、また北里柴三郎は細菌学を通じて予防医学という概念を提唱し、日本医学界の近代化を推進した。個々の企業や団体の努力だけでは成長に限界があったり、時間がかかってしまったりすることでも、インフラが整うことで大きな飛躍が期待できる。
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