4年に一度のオリンピック/パラリンピックは、MLB以外の米国4大スポーツが休みということもあり、米国内の注目度は高い。また米国企業が特にパリオリ・パラに期待をかける理由がいくつかある。まず本誌5月号で既報の通り、女子スポーツの注目度が高まっていること。次にブレイキンなどZ世代が好む新種目が登場し、視聴率増が期待されること。さらに独占放映権を持つNBCが配信サービス・ピーコック開始後、初の五輪となり、テレビ放送時間が史上最長になること。また、パリと米東部との時差は6時間と報道しやすい時間帯になるのも好条件だ。
過去最大の放映時間・総広告費が予想されるパリオリ・パラに関するマーケティング活動を報告する。
P&Gは洗剤「タイド」で新旧スターの共演CM
トップスポンサーであるプロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は、商品ごとにキャンペーンを展開中だ。洗剤「タイド」の6月開始のCMは、陸上代表のノア・ライルズとカール・ルイスを起用。ライルズは食堂で食事中に食べ物をシャツにこぼしてしまい「カール・ルイスはトマトソースで上着を汚したりしないだろ」とつぶやく。次の瞬間、…
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